今回紹介するのはルールは簡単だけど、やればやるほど戦い方の奥深さとおもしろさに気付くゲーム、『リトルタウンビルダーズ』!
かわいいイラストとは裏腹なやりごたえのあるワーカープレイスメントゲームを是非遊んでみて下さい!

ゲームの目的
マップから資材を入手し、建物を建てたり働いてくれるネコたちにご飯を与えながら4ラウンド終了時までに”勝利点”を最も多く集めて勝利を目指します。
ゲームの準備
ゲームで使用するマップを選択します。マップは4種類あるので皆と話し合って好きなマップで遊んでみましょう。
今回はルールブックでも勧められている初心者の方や慣れていない方にむけたマップで進めていきます。
左上と右下にネコのマークがあるのが目印です。

マップを用意したら得点ボードを開いてマップの上部に置きます。

マップの横に建物タイルを並べます。
建物タイルは4種類ありますが、その内☆マークが付いているものとネコの顔のマークのタイルは追加ルール用なので今回は割愛します。
残りの2種類の内、畑のタイル5枚を重ねて置いておきます。

その後、残りの24枚のタイルを裏向きでよく混ぜて、12枚を選んでマップ横に並べます。
初心者の方は、24枚の中に鳥の形のマークが記されている物が12枚あるので最初はその12枚で遊ぶ事が勧められています。
個人的には最初からランダムに12枚でも良いとは思いますので、そこは遊ぶ皆さんと相談して決めて下さい。

タイルを並べ終えたら各プレイヤーは「好きな色の数種のコマと目標カード数枚とお金チップ3金分と勝利点チップ2枚」を選び、手元においておきます。
コマには”プレーヤーマーカー1つ””ワーカーコマ””家コマ”の3種類があります。
ワーカーコマと家コマと目標カードは遊ぶ人数でゲームに使う数が変わります。
2人の場合は「ワーカーコマ 5個」「家コマ 7個」「目標カード 5枚」
3人の場合は「ワーカーコマ 4個」「家コマ 6個」「目標カード 4枚」
4人の場合は「ワーカーコマ 3個」「家コマ 6個」「目標カード 3枚」となります。
目標カードは配られたら自分だけ内容を見て裏向きにして自分の手元に置いておきます。

全員がコマとカードとお金を受け取ったら、得点ボード左下の「0」のマスに全員 自分のプレイヤーマーカーを置きます。
その後、得点ボード右上のラウンド表示の「1」の箇所にラウンドマーカーを置き、お金チップと資源コマをそれぞれ分けてマップ近くにストックとして置いておきます。
これで場の準備はOKです!

じゃんけん等で最初の手番プレイヤーを決めたらいよいよゲームスタートです!

「労働」か「建築」か
手番プレイヤーは自分の手元のワーカーコマ1つを使い、「労働」か「建築」のどちらかを行います。
・労働
「労働」はワーカーコマをマップ上の『草原マス』に配置し、置いたマスの周り8マスにある”地形マス”と”建物タイル”の効果を得る事ができます。
地形マスはマップ上に描かれている”森””山””湖”の事で、これらが周囲8マスの中にあれば、森なら”木の資源コマ”を、山なら”石の資源コマ”を、湖なら”魚の資源コマ”を、1マスにつき1つ獲得する事ができます。
建物マスの場合、建物マスの下に記されている物を、または記されたものを支払う事で何かを獲得する事ができます。詳しくは後述。


・建築
「建築」はワーカーコマを得点ボードの右下にある”BUILDマス”に置き、まだマップに配置されていない建築タイル1つを選び、建築タイルの左上に記されている資源コマの種類と数を消費する事で、マップ上の”草原マス”に配置する事ができます。
建築タイルを配置したら、その上に自分の手元の家コマを置きます。
もし家コマが無い場合は「建築」を行う事はできません。


マップ上に配置された建築タイルは「労働」を行い周囲8マス内にワーカーコマが置かれた時に、建築タイル下部の効果をプレイヤーは受ける事ができます。

ただし、他のプレイヤーの建築タイルの場合 効果を受けたい場合は、その建築タイルを配置したプレイヤーにお金チップ1金分を払わなければいけません。

「労働」か「建築」、どちらかのアクションを行ったら左回りに次のプレイヤーの手番となります。
全員のワーカーコマがなくなったら 終了処理をして次のラウンドへ
全てのプレイヤーが 手元のワーカーコマを使い切りましたらそのラウンドは終了となり、「ラウンドの終了処理」を行います。
最初にマップ上に配置された建築タイルの中に、”ラウンド終了時に効果が発生する”効果を解決します。
”ラウンド終了時に効果が発生する”建築タイルを所有しているプレイヤーは、それぞれ書かれている効果を処理します。

それらの処理が終わりましたら、次に自分のワーカーコマの数だけ所持している”魚コマ””麦コマ”を消費します。ワーカーコマが3個なら3つ、4個なら4つ、5個なら5つです。
消費する種類は決まりはなく、好きな組み合わせで消費してください。
もし消費するコマが足りない場合、足りなかった個数1つにつき、”勝利点-3点”の支払いを代わりに行います。
後述しますが、お金チップ”3”金分で好きな資源コマと交換できますので、終了時に足りない場合は交換して払っても問題ありません(戦略上 お金を取っておきたい場合は無理に交換する必要はありません)。

処理が終わりましたら、マップ上と得点ボードのBUILDマスに置かれている自分のワーカーコマを全て回収します。

最後に得点ボード右上のラウンドマーカーを1つ進め、スタートプレイヤーマーカーを左隣のプレイヤーに渡したら、次のラウンドを開始します。

ゲーム中にいつでもできる事
プレイヤーはゲーム中、「3金分のお金と任意の資源コマ1つを交換する」と「条件を達成した目標カードを公開する」を行えます。
お金と資源コマの交換は、建築で足りない資源を補うためや ワーカーコマに支払う食料が足りなかった時などによく行います。
目標カードの公開は、カードに書かれている条件を達成していればいつでも公開できます。条件の中には他プレイヤーのターンでないと達成できないものもあります。
なお、後からでも達成した目標カードを公開はできますが、後々になって「本当に達成してたっけ?」と曖昧な状態になる事もありますので、できる限り達成した時点で公開するようにはしましょう。

ゲーム終了!勝利点の結果やいかに
4ラウンド目の終了処理を終えたらゲーム終了となり 勝利点の計算を行います。
まずはそれぞれが達成して公開している目標カードに記されている勝利点の合計分、得点ボードの自分のプレイヤーマーカーを進めます。
次にマップ上で自分が建築した建物タイルの右上に記されている勝利点の合計分、自分のプレイヤーマーカーを進めます。
最後に、自分が所持しているお金チップ”3”金分につき勝利点1点を獲得します。

これらを合計した結果、最も勝利点の高いプレイヤーがこのゲームの勝者となります!
ルールの補足
ここからは、意外と忘れたり間違えたりしそうなルールを補足して書いていきます。
・建物タイルの効果欄にある「?」は資材コマのみが対象
建物タイルの「交易所」などの効果欄にある「?」は資材コマのみを対象にしていますので、
お金や勝利点の交換はできません。

交易所のように、効果欄に複数の何かが記されている場合は必ずその数分 消費・獲得します。
交易所の場合は”任意の2つの資源コマと任意の2つの資源コマ(2つは同じものでも違う物でも問題ありません)の交換”という事になります。
・資源コマやお金チップはストックが無くなったら獲得できない
誰も所有していないコマやチップがストックから無くなった場合、そのコマが消費などをされてストックに戻らない限り獲得する事はできなくなります。

・3人プレイの場合、4ラウンド目開始時のスタートプレイヤーは、その時点で最も勝利点が少ないプレイヤーからとなる
「3人プレイの時のみ」のルールで、4ラウンド目開始時のスタートプレイヤーは、それまでに獲得した勝利点が最も少ないプレイヤーからとなります。
もし最も少ないプレイヤーが複数いる場合、3ラウンド目にスタートプレイヤーだった人から左回りで最も近い人がスタートプレイヤーとなります。

・最終結果で勝利点が同じプレイヤーがいた場合、順位は同率となる
ゲーム終了後の勝利点の計算の結果、同じ勝利点のプレイヤーがいた場合、そのプレイヤー達の順位は同率となります。

何を「労働」で獲得し、どこに「建築」をするのかを良く考えて戦いあう、ルールは簡単だけど作戦を練ると奥深い、そんなふんわりイラストの『リトルタウンビルダーズ』。
皆と楽しんで遊んでほしいです!

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