今回紹介するのはTRPGライクの協力型ボードゲーム、ドラスレこと「DORASURE」!
様々な拡張版が多く発売されている人気のゲームで、今回は初めて遊ぶ人が買うべき基本のセットを紹介しますので是非遊んでみて下さい!

ゲームの目的
ハヴェニア地方と呼ばれる所に邪悪な竜が棲みついた。
プレイヤー達はそれぞれの目的を持ったキャラクター達を選び、その竜を退治する冒険者の一人となって、冒険の中で経験値や武器を集めてレベルを上げて、邪悪な竜を討伐する事を目指します。
ゲームの準備
まず、プレイヤー1人につき1枚の好きなキャラクターを選びます。
キャラクターは全部で5人おり、選んだキャラクターシートを手元に置きます。


キャラクターを決めましたら、キャラクターシートのXP・ライフ・リソースと呼ばれる各所にマーカーを置きます。
ライフとリソースは初期値に記されている数字の場所に置き、XPは一番左の「0XP」と記された場所にマーカーを置きます。

その後、それぞれのキャラクターのミニチュアを受け取り、マップ左下の「ハヴィニア」という”街”のマスにプレイヤー全員のミニチュアを配置します。


次に、マップ上の赤で囲まれている「山」と呼ばれる5つのマスの上に報酬タイルを1枚づつランダムに裏向きで配置します。


配置しましたら、その報酬タイルの上に、クエストタイルをランダムに裏向きで1枚づつ重ねます。
クエストタイルは全部で7枚あり、ゲーム中使うのは5枚までです。
残りの2枚は表を見ずにゲームから除外しておきます。

クエストタイルを配置し終えたら、マップ右上のクエストタイルを開きます。

最後に、マップ右側にいる竜のドラゴンゲージマスの一番下に、赤いマーカーを置いたら準備完了です!
いよいよ邪悪な竜を倒す旅が幕を開けます!

(ゲームの説明書では、「キャラクターシートにマーカーを置く」→「ドラゴンゲージにマーカーを置く」→「報酬タイルを山に配置」→「クエストタイルを配置し右上の山のクエストタイルを開く」→「街にミニチュアを置く」という順番が書かれていますが、”報酬タイルの上にクエストタイルを置く”という順さえ守れば遊びやすい順番で良いと思います。
初めて遊ぶ人がいるとキャラクターを選ぶのに迷っていますので、その間にマップの用意をしちゃうと言うのが自分が遊んでいる時の流れです)。
ゲームの流れ
このゲームは『冒険フェイズ』と『決戦フェイズ』の2つのフェイズに分かれてゲームが進行します。
冒険フェイズはマップ上を冒険しながらクエストを達成し、報酬を集めて竜との戦いを有利にしていくフェイズです。
プレイヤーは自分の手番で最初に「移動ダイスを振る」を行い、次に「4つのアクションの内どれか1つの行動」を行います。詳しくは後述します。
そして特定の条件を達成したら、いよいよ竜との戦闘となる『決戦フェイズ』が始まります!
まずは『冒険フェイズ』について説明します。
いざ、冒険![移動]と[アクション]について【冒険フェイズ】
・スタートプレイヤーの決定
まずは スタートプレイヤーのキャラクターから手番を行います。
スタートプレイヤーはゲームに参加しているキャラクターで決定します。
ゲームに「ニンジャ」がいればニンジャが、いなければ「ハンター」、ハンターもいなければ「グラディエーター」、以下「プリンス」→「パラディン」の順で決定します。
この決定はあくまで最初の手番を行うプレイヤーを決めるものなので、その後はスタートプレイヤーから時計回りで手番を行います。
(例として ニンジャから時計回りにパラディン、グラディエーター、ハンターと並んでいたら、ゲーム中はその順番で手番を行います)

・移動
手番プレイヤーは最初に「移動ダイス」を必ず振ります。
移動をしたくないと思っていても、このダイスは振らなければなりません。
「移動」はキャラクターシートのパラメーターにある『移動』の部分に記されている数字分のダイスを振ります。

その後、マップ左上にある”移動に必要な出目”表の条件に合っているダイスを1つ消費することで、1マス移動する事ができます。
移動は他のキャラクターのいるマスを通過する事もできます。ただし、他のキャラクターがいるマスに止まる事はできません(街のマスは例外で、何人でも止まれます)。また、クエスト・報酬タイルが置いてある山のマスは通過も移動もできないので注意してください。
また、「移動」は、ダイスを必ず振らなければいけませんが、移動をするかしないか どれくらい移動するかは自由に決められます。


移動ダイスを振った際、「6の出目」を出してしまった場合、ドラゴンゲージを6の出目のダイス分 マーカーを動かさなければなりません(6の出目のダイスが2つあったら2マス分ドラゴンゲージの赤いマーカーを進める)。

ドラゴンゲージの上昇時、”炎のマーク”の上にマーカーが置かれるか、マーカーが通り過ぎた場合、『ドラゴンアクション』が発生し、プレイヤー達に危険が襲い掛かります。
『ドラゴンアクション』が発生した場合、赤いダイスを振って、マップ左下に記されている”ドラゴンアクション表”を参照に、ダイスの出目のイベントが発生します。
イベント内容の中に「全員がダイス1個を振る。最も〇〇出目を出したキャラクターは~」と言うイベントがあり、このイベントで”最も○○出目を出したキャラクター”に該当するキャラクターが複数いる場合、その該当した全員がイベントの効果を受ける事になります。




アクションとピークロール
アクションには ”冒険” ”休息” ”調査” ”挑戦” の4つがあり、プレイヤーは手番中 必ずどれか1つを選んで行います。
そして、アクションの中で”冒険”と”挑戦”では ピークロール という、キャラクターの行動が成功したか失敗したかの判定があります。
それぞれのアクションの説明の前に、ピークロールについて説明します。
・”ピークロール”とは
ピークロールは”冒険””挑戦”と、後述する”決戦フェイズ”でのプレイヤーの行動の成功・失敗をダイスを振って決定する事です。
ピークロールでは、行うアクションに対応するキャラクターのパラメーターに記されている数字分のダイスを振ります。

振ったダイスの出目により、成功数の合計を計算します。
ダイスの出目が
「1 なら 成功数-1」
「2・3 なら 成功数±0」
「4・5 なら 成功数+1」
「6 なら 成功数+1に加えて更にクリティカルダイスを1つ振れる!」
クリティカルダイスは出目が
「1 なら 成功数-1」
「2・3・4・5 なら 成功数+1」
「6 なら 成功数+1に加えて更にクリティカルダイスを1つ振れる!」
と、ピークロールは移動ダイスと違い、6が出るとプレイヤーにとても有利な恩恵をもたらしてくれます!
クリティカルダイスは6の出目分増えますので、ピークロールではいっぱい出したいですね!

これがピークロールです。
それでは、それぞれのアクションの説明をします。
・【冒険】
冒険は、自分のキャラが ”平地” か ”森” にいる時に行えます。
キャラクターシートの「冒険」と記されている欄を参照して、平地にいるなら左側、森にいるなら右側の数字分のダイスでピークロールを行います。

ピークロールを行ったら、マップ左側にある『冒険表』を参照し、成功数に対応した効果をキャラクターに適用します。


・【休息】
休息は自分のキャラが ”街” か ”村”にいる場合に行えます。
休息をしたキャラは自分のライフを「2点」回復させます。
休息はライフが最大値であっても行えますが、上限を超えて回復する事はありません。


ただし、ドラゴンアクションによりベルク村が炎上していた場合、休息を行う事はできないので注意してください。

・【調査】
キャラクターが裏向きのクエストタイルのマスに隣接している時に行う事ができます。
調査を行うと、裏向きのクエストタイルを表向きにして、アクションの【挑戦】を行えるようになります。
【挑戦】を行えるのは次の手番プレイヤーからとなります。

・【挑戦】
挑戦は表向きになっているクエストタイルにキャラクターが隣接している時に行えます。
挑戦では、まずクエストタイル上部に書かれている能力を使用します。
挑戦するキャラクターは自分のキャラクターシートの指定された能力の部分の数字分のダイスを使ってピークロールを行います。
ピークロールの結果、クエストタイルに記されている能力の隣に書かれている数字分以上の成功数を出せればクエストクリアとなり、後述する経験値(XP)を獲得後、そこのクエストタイルをゲームから除外して 下の報酬タイルを開きます。
もし必要な成功数に達しなかった場合、成功した数だけクエストタイルのうえに”達成マーカー”を載せておきます。
その後、クエストタイル下部に書かれている失敗時の効果をキャラクターに適用します。

もし、すでに達成マーカーが置かれているクエストタイルに挑戦し、ピークロールの結果が「成功数がマイナス」になった場合、置かれている達成マーカーをその分減らします(ただし、達成数は「0未満」にはなりません)

挑戦の”協力”
クエストへの挑戦時、そのクエストに他のキャラクターがいる場合、手番プレイヤーの挑戦に協力する事が可能です(協力するかどうかは、協力側のプレイヤーが決められます。また 協力は複数人であっても構いません)
協力する場合、そのプレイヤー達全員がピークロールを行います。
もしクエストを達成できず、失敗時に効果がある場合、挑戦した全てのプレイヤーが効果を受けますので注意してください。

クエストを達成したら報酬タイルを開くだけでなく、クエストに挑戦・協力したプレイヤーはXPを獲得します。
1人でクエストをクリアしたら2XP
2人以上でクエストをクリアしたら、全員1XPを獲得します

経験値の獲得が終わったら、報酬タイルを開き、そのタイルの効果を適用します。
報酬タイルの効果は以下の通りです。

・アクションが行えない状況
キャラクターが「街道」もしくは「炎上したベルク村」で止まった場合、プレイヤーはアクションを起こせません。
その場合は次のプレイヤーへと手番が移ります。

決戦!竜との戦い!【決戦フェイズ】
プレイヤー達は
・5枚の報酬タイル全てを開く
・ドラゴンゲージが”ランページ”の場所にマーカーが届く
このどちらかが達成された時にプレイヤー達は【冒険フェイズ】から【決戦フェイズ】へと移ります。

決戦フェイズは5枚目の報酬タイルを開いた・ドラゴンゲージをランページまで届かせたプレイヤーから手番を行います。
5枚の報酬タイルを開いて決戦フェイズを迎えた場合はプレイヤー側の行動から、
ドラゴンゲージをランページまで届かせて決戦フェイズが始まった場合、先に竜からのドラゴンランページが2回発生してからプレイヤーの行動を行います。
条件が同時に達成された場合はプレイヤー側の行動からとなります。
ドラゴンランページはマップ右側の”ドラゴンランページ”を参照します。

決戦フェイズでは、キャラクターは「戦闘」の能力の数字分のダイスでピークロールを行い、成功数の数をマップ右下の ”決戦表” を参照に、対応する効果を適用します。

・【連携攻撃】
ピークロールで成功数が「+2」の場合、死亡していないキャラクター全員がダイスを1つ振り、「+2」の成功数に結果を合算します。
その最終結果の成功数の効果が、竜やキャラクターに適用されます。

・【最後の抵抗】
何とか竜にダメージを与え続け、あと2ダメージを与えれば勝利という時、
ダイスの出目良く、なんと2ダメージを与えられたとしても、
竜は最後の抵抗で残りライフ1で踏ん張り、ドラゴンランページで反撃してきます。


しかし ここをしのぎ、最後の一撃を与えられればプレイヤー達の勝利となります!
この時、決戦表の結果 プレイヤー達と竜が相打ちになった場合でもプレイヤー達の勝利となります。
おめでとうございます!

ゲームオーバーの条件
ゲーム中、キャラクターのライフが「0」になるとキャラクターは死亡してゲームオーバーとなってしまいます。
しかし、その状況を救う救済措置がこのゲームにはあります。
また、冒険フェイズと決戦フェイズでゲームオーバーとなる条件が異なりますので、そこを説明していきます。
・【冒険フェイズ】での『奇跡の復活』
冒険フェイズ中、キャラクターの誰かのライフが「0」となった時、全てのプレイヤー(死亡したキャラクターのプレイヤーも含む)はダイスを1つづつ振り、そのダイスの中に1つでも「6の出目」があれば、死亡したキャラクターは即座に街へ移動し、ライフを最大値まで回復します。
その後、全てのキャラクターはリソースを「0」まで減らします。
この 奇跡の復活は、同時に複数人死亡してしまっても、「6の出目」が1つでもあれば全員復活します。
「6の出目」が1つも無ければ、残念ながらゲームオーバーとなってしまいます。


・最後の1人まで戦い抜く【決戦フェイズ】
決戦フェイズは冒険フェイズと違い、誰かが死亡してもゲームオーバーにはなりません。
ただし、『奇跡の復活』も行えないので、死亡してしまったキャラクターは手番を行えなくなります。
そして、全プレイヤーが死亡してしまうとゲームオーバーとなってしまいます。

有利を伸ばし、不利を減らす「リソース」の活用
クエストをクリアする為や、ゲームオーバーを回避する手段として、キャラクターには「リソース」というものが備わっています(無いキャラクターもいます)。
リソースは
・ピークロールのダイスの追加
・受けるダメージの軽減
の2つの用途があります。
・ピークロールのダイスの追加
クエストの挑戦や決戦フェイズのピークロールを行う前に、リソースを任意の点数消費する事で、振れるダイスを追加する事ができます。

追加できるのはピークロールを振る前なので、クリティカル後に増やすことは出来ませんので注意してください。
・受けるダメージの軽減
ドラゴンアクションやドラゴンランページ、クエスト失敗時の効果でダメージを受ける時、リソースを任意の点数消費する事で、受けるダメージを消費した点数分減らす事ができます。
ただし、受けるダメージは「0未満」にはならないので消費しすぎないように注意してください。

仲間と協力し、棲みついた邪悪な竜を討ち倒しましょう!

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