ファームウィズブラウニーズを実際に遊んで忖度なしの感想

ゲームを遊んでみた感想

先に結論を話しますと……

箱に描かれているキャラの可愛さに引かれ購入したのが始まりですが、遊んでみたら どれを生産・売買を先にするべきか、相手は一体何を狙っているのか、
そういう商売の戦略を考えているのがとても楽しく、自分としては満足いくゲームでした。

カードの絵柄も可愛くて、本当に並べて眺めるために買うというのもオススメできるポイントです!
建物カードに描かれているブラウニー達を見ているだけで、そこでの生活の想像が湧いてきます。

ゲームとして頭を使うのが、他のゲームと違い 自分の手番中でも手札の上限を超えてはいけないというルール。
このルールが曲者で、場の商品カードが都合よく毎回揃うわけではなく、狙っている建物カードを購入するために保持しておきたいが為に手札を圧迫し、自分の動きだけを優先していては相手もゆうゆうと手を進めていくので、2次商品カードをキープしたり(2次商品カードは種類ごとに1枚しかないので、持っていれば相手は持っているカードを必要とする建物カードを生産できなくなる)、見せるだけでカードを得られる牛や羊なんかを抱えていると、結局自分の手が進まず負けてしまうという、自分の進行と相手の妨害のバランスを考えるのがとても楽しく、何度も何十度も遊べるゲームです!

確かに面白いゲーム!ただ1点

ここまでお勧めできると言う雰囲気で書いてきましたが、ただ1点だけ言う事があるとすれば、
慣れてきた者同士で遊んでいると逆転が難しいというところですかね。

後半ある程度建物カードが揃ってしまえば建物カード同士の相互作用により更なる建物カードの獲得や勝利点カードの生産を止められず、そのままゴールしたりされたりしてしまいます。

これは相手の場や相手の手番に干渉できないゲームに見られがちなものなので仕方ありません。

先程妨害を考えるとは言いましたが、7割8割は自分の動き優先で動くべきではあります。
3人戦 4人戦となると場にある商品カードが自分の手番までに変わるので、目をつけていたものが無くなったり、こちらと同じ戦略が被ったり等して必要な商品カードが1つずつ足りなくなって手札の肥やしになってしまったり等がたまにあります。

「生産」は1次商品、「売買」は建物カード

じゃあ 自分はどんな戦略でゲームを遊んでいるのかを話していきます。

もちろん、この戦略が強いというのではなく、あくまで自分に水の合う戦い方と言うだけですので、参考程度に読み流してください。

まず自分が初めに狙うのは

・『価値3と価値5の1次商品カードそれぞれ1枚ずつ、またはどちらか2枚の獲得』
または
・『基本建物カードか特定の5種類の建物カードの獲得に必要な1次商品カード』
のどちらかです。
どちらを狙うのかは場の状況と他プレイヤーの行動で決めます。

『価値3と価値5の1次商品カードそれぞれ1枚ずつの獲得』は、1次商品カードは”価値3”か”価値5”のどちらかのみで構成されています。
この後話す 基本建物カードと特定の5種類の建物カードで説明しますが、この建物達は”価値6”か”価値8”なので、場の1次商品カードの中に必要な素材が無い場合、または他のプレイヤーと被ってもいいように、必要な資源カードを獲得して、次の自分の手番で価値3・価値5の商品カードを揃えます。

『基本建物カードか特定の5種類の建物カードの獲得に必要な1次商品カード』については、まず基本建物カードか特定と5種類の建物カードの効果が、生産に必要な物が資源カードのなので、価値1の資源カードで安価な売買を行い、価値の高い商品カードを生産してくれます。
”特定の5種類の建物カード”とは
「麦農園」「製材所」「羊牧場」「牛牧場」「釣り堀」です。
この5種類のうちどれかが場に並んでいるのなら購入を視野にいれます。

その為に、建物カードの獲得に必要な1次商品カードを狙います。

こちらの作戦は他のプレイヤーが何を買ったのか、場に何が並んでいるかで行動が変わっていくので他のプレイヤーの狙いと被らないようにアクションを行います。

獲得しないでゲームが終わる事多数。赤丸の建物達

次に決めてる自分の作戦は、『2次商品カードで生産する建物カードは基本獲得しない』です。

(右上の必要素材が赤丸で囲われているのが2次商品カード。青丸は1次商品カード)
2次商品カードで生産できる建物カードは勝利点が2点のものが多く、建物カード自体で勝利点を多く生産できるものもあり、ゲームの勝利をグッと近づけてくれます。

しかし2次商品カードは生産で獲得するまでに工程が多く、売買で獲得しようにも基本価値12なので高く、勝利点の生産に必要な素材も2次商品カードを使うので、これを軸に戦う事は考えないようにしてます。

「無理をせず獲得するチャンスがある」「場の5枚が上記9種類で揃ってる」時に獲得し、「建物カードを獲得しても、勝利点の生産は基本行わない」としています。
無論、現状の手持ちで勝利点を生産できてゲームに勝利できるなら行います。
この作戦を考え 実行していた初めのうちは、勝利点を生産できたのに意識から外してたせいで勝利を逃すなんて事が何度かありました(泣)

「鉄」か「石壁」はある程度の無理を

戦略を読んで気付いたと思いますが、自分は安い建物を売買で揃え、その建物で生産を行いまた売買で建物を買うというものです。
無駄や暇な手番が無く、中盤くらいでは売買である程度のものを買う事が出来るようになりますが、この戦略の弱点は 『終盤までは勝利点が1点ずつしか増えない』と言う事です。

先ほど自分は2次商品カードが必要素材の建物カードは基本獲得しないと書きました。
しかしこれらの建物が回り始めたら、勝利点を獲得するスピードが敵わず相手が勝利するという事があります。
1点ずつゆっくり確実に亀のように稼いでいたら、居眠りしない兎には勝てないのです。

なのでその兎の動きを遅らせるために、2次商品カードの「鉄」か「石壁」のどちらかは確保しておきたいです。

この2枚はそれぞれ3種類の建物カードの必要素材となっている為、妨害だけではなく 終盤あたりの追加勝利点として自分が持っていても損にはなりません。

また、『お城』の建物カードの生産を防ぐ為にも確保はしておきたいです。
お城はそれだけでゲームの勝利に必要な点数の半分を持ちますので、鉄と石壁を持っているプレイヤーが勝利点を5点獲得していたら、お城が場に出ない事を願うしかなくなります。

もちろん、これが自分の立場になる事もありますが、自分の戦略で鉄と石壁を手札に保持しておくことはデメリットの方が大きかったので、妨害 兼 終盤の点数獲得のためにどちらか1枚は確保しておいてます。

逆転が難しいけれども楽しい理由

前述した通り慣れたプレーヤー同士だと終盤での逆転が難しく、ゲームの結果が見えてしまうのが惜しいという形で書きましたが、じゃあ慣れたプレイヤー同士での戦いは何が面白いかと言うと、終盤に入る前までは接戦で戦っているのがとても楽しいんです。

「あと1枚資源カードを獲得すれば!」「あとあの商品カードさえ場に出てこなければ!」そんなギリギリまでひりつきながら、間に合ってくれ!と遊んでいるのがとても楽しいです!

もちろん毎回接戦になるわけでは無く、あっさり勝利する事もあれば何も出来ぬまま負けてしまう事もあります。
でも、そんな決着やゲーム内容だったとしても、終わった後に戦ったゲームの感想戦をしながら 皆で食べるお菓子がまた格別においしいんです。

皆で集まって楽しく遊ぶゲームに ファームウィズブラウニーズ! いかがでしょうか?

Amazon.co.jp: やのまん 生産と売買の商会発展ボードゲーム [ファーム ウィズ ブラウニーズ Edition:2] プレイ人数:2~­4名 ゲームデザイン:Shun&AYA(Studio GG) イラスト:里瀬ほとり : おもちゃ
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